「もしかしたら、あと少しかもしれない」そう言われた日から、検査結果を聞くまでの2週間
- うさみちかこ

- 7月4日
- 読了時間: 4分
2023年11月、胆嚢炎の大きな発作が起きて、いつもなら2時間くらいで痛みが引くのに、その日は全然引かなかった。いつもよりも痛くて、これはもしかしたら救急車レベルかもしれないと思ったり、いや、まだ考えられるくらいの余裕はあるか、と思ったり・・・
その日から、3日経っても、痛みが残っていて、いつ、また発作が起きるかわからない状態だったので、街のクリニックへ行き検査した。
すぐに紹介状を書いてもらい、
次の日に総合病院へ行って初診察。
その診察で、結構というか、かなり脅された。(言い方悪くてごめんなさいだけど、脚に力が入らなくなる経験って初めてだった)
病歴として38年胆嚢炎を繰り返しているとのことで先生から告げられました。
「がんの可能性があります」
しかも、胆嚢のがんは、進行が速いことがあると。
検査の結果が出るまで、2週間。
その2週間を、私はもう、人生が終わるかもしれない。
そう思いながら過ごしました。
泣いて、泣いて、泣いた
夫と二人で、泣きました。
泣いて、泣いて、泣いて。
きれいごとじゃなく、ただ、涙が止まらなかった。
でも、泣きながら、もう短いかもしれない。
こうしちゃいられないと、私は動いてもいました。
税理士さんに連絡をして、もしものことがあったら、と、伝えるべきことを伝えて。
私が抱えていたものは、思っていたよりずっと大きかった。
だから、一つずつ分散させて、「これは、ここ」「これは、あの人に」と、整理整頓していきました。
不思議なもので、抱えていたものを整理していくと、自分の気持ちも、少しずつ整理されていきました。
毎日、神社へ行った
家の近くと、病院の近くの神社に毎日行きました。
自分の心の中にあること。今
まで生きてきたことへの、感謝の気持ち。
一つひとつ、伝えるように、手を合わせました。
いろんな人の顔が浮かびました。
その一人ひとりに、心の中で「ありがとう」と伝える毎日。
お客さんにも、たくさん話しました。
隠さずに話したら、たくさんの人が励ましてくれて。
そうやって私は、少しずつ、心の準備をしていきました。
死ぬかもしれない、と思いながら過ごした2週間。
それでも、私は幸せだった
やりたいことは、まだあったかもしれません。
もっと、長く生きたかった。
でも・・・
私は、今の3人目の夫と出会えました。
一緒に毎日を過ごせている、ただそれだけのことが、もともと私の幸せでした。
会うことを、まるで約束していたかのような出会いでした。
一緒にいると、私が、私のまま、ナチュラルでいられる。
そんな人は、後にも先にも、この人だけだ。
こんなに幸せになれて、私は、幸せだ。
もっと長くいたかった。それは本当。
でも、出会えてよかった・・・
幸せを知ることができて、本当によかった。
この宇宙の循環の中で出会えた、すべての人に感謝しながら
私は、検査結果を聞く前に、
これまでの人生の、すべてのことに「ありがとう」を伝えました。
不思議と、昔の傷は、何ひとつ思い出さなかった
死を目の前にして、気づいたことがあります。
あんなに長いあいだ悩んできた、幼少期のこと。
悲しかったこと。
辛かったこと。
不思議と、そのどれも、思い出さなかったんです。
頭にあったのは、今日という一日。
この、一分一秒だけでした。
死を目前にしていたはずなのに、毎日が、キラキラしていた。
その感覚を、私は今でも覚えています。
私たちのまわりには、毎日、毎日、たくさんの情報が流れてきます。
もっと頑張らなきゃ。
もっと持たなきゃ。
あの人はこうしている。
でも、あの2週間、私を満たしていたのは、そんなものじゃありませんでした。
ただ、自分の時間と夫との時間を、大切に過ごす。
それだけで、私は、こんなにも幸せだったんです。
日常を幸せだと感じられないのは、きっと
自分以外の、どこかに目を向けているからなんだと思います。
そして、検査結果を聞いた日
2週間後。
私は、結果を聞きに行きました。
結果的にがんではありませんでした。
胆嚢炎と、胆石症。
腹腔鏡での手術で、問題なく対応できる、と。
その言葉を聞いた瞬間、力が、すっと抜けました。
「あぁ、生きられる、よかった」
涙が出ました。
でも、不思議なんです。
あとから振り返ると、私にとって大きかったのは
あの2週間で、気づけたことのほうでした。
昔の傷は、思い出さなかったこと。
今日という一日が、キラキラしていたこと。
自分と夫の時間があれば、それだけで幸せだったこと。
生きられている時間があれば、それだけで幸せだったこと。
死を目の前にしないと気づけなかった、そのことのほうが、私にはずっと大きな贈り物でした。
このあと、私は手術を受けます。
そして実は、その最中に、一生忘れることのないある体験をするのですが。
その話は、まだしません(笑)
いつか、また機が熟したときに、お話しできたらと思います♪
AIの時代だからこそ、最後に還る場所は、自分の内側。答えは、最初から、あなたの中にあります。——うさみちかこ(セラピスト歴27年・INSCOPE設計者)


