AIは答えをくれる。でも「自分」は教えてくれない/AIと自己理解の話
- うさみちかこ

- 7月4日
- 読了時間: 4分
私が開発したINSCOPEは、AIや星といった「外部の入口」を使って、自分自身を読み解いていく自己理解プログラムです。
AIは、答えをくれる。
悩みを打ち明ければ、正しくて、優しくて、分かりやすい言葉が、驚くほど早く返ってくる。
でも、読んだあとに、こう感じたことはありませんか。
「うん、正しい。でも、これって私じゃなくても当てはまるよな」
答えは、もらえた。
なのに、「自分」のことは、少しも分からないまま。
そのモヤモヤの正体を、今日はお話しします。。
なぜAIの答えは「一般論」に聞こえるのか?
AIは、本当に優秀ですよね。
悩みを打ち明ければ、膨大な知識の中から、今の状況に合った言葉を驚くほど早く返してくれる。
私自身、これからの時代に欠かせない存在だと思っています。
それでも「一般論だな」と感じてしまうのは、AIが「多くの人に当てはまる答え」を導き出すことに長けているからです。
悩みの「型(パターン)」を見つけることには、非常に優れている。
でも、その型の中にいる「あなた」という一人にまで絞り込むには、材料が足りないことがあるんです。
その「もやもや」は、あなたが間違っているサインじゃない
「なんかモヤモヤするな」という感覚は、
相談の仕方が悪かったわけでも、 AIが役に立たなかったわけでもなく
AIに渡した情報が、「誰にでも言える悩み」のままだっただけだったんじゃないかと思うことが一つあります。
例えば、
「人間関係で疲れています。」
この一文だけでは、
・断れなくて我慢している人なのか
・相手に期待しすぎて苦しくなる人なのか
・自分より相手を優先してしまう人なのか
そこまでは分かりません。
だからAIは、多くの人に当てはまる答えを返します。
でも、モヤモヤするという感覚は、
決して悪いものではないんじゃないかなと思っています。
必要だったのは、「答え」ではなく「座標」
本当に足りなかったのは、もっと良い答えなんかじゃなかった。
「これは、私のことだ」
そう思える座標が、なかっただけなんです。
同じ「人間関係で疲れた」という悩みでも、
その背景や考え方、感じ方は、人それぞれ違います。
その違いが分かれば、AIはもっとあなたに合った問いを返すことができます。
私が開発したINSCOPEでは、その座標として「星図(ホロスコープ)」を使っています。
星図とは、何か?
星図(ホロスコープ)とは、
あなたが生まれた瞬間の空を、そのまま記録した「あなただけのデータ」です。
生年月日・出生地・出生時刻の3つから、その瞬間の太陽や月、惑星の位置を割り出して作られます。
よく雑誌などで見る「○○座」は、この中の太陽星座だけを見たものです。
でも実際の星図には、月やアセンダント(生まれた瞬間に東の空に昇っていた星座)、水星・金星・火星・木星・土星など、さまざまな要素が重なっています。
特に出生時刻はとても重要です。
アセンダントは約2時間ごとに次の星座へ移るため、同じ誕生日でも、生まれた時間が違えば星図は変わります。
つまり星図は、「○○座だからこういう人」という大まかな分類ではなく、その人だけの個性を表した、唯一無二のデータなのです。
もし出生時刻が分かるなら、母子手帳や戸籍謄本に記載されていることが多いので、一度確認してみることをおすすめします。
なぜ星図を使うと「あなた仕様」になるのか?
太陽12星座、月12星座、アセンダント12星座。
この3つだけでも組み合わせは1,728通りあります。
実際には、そこへ水星・金星・火星・木星・土星など、さまざまな要素が重なります。
その組み合わせは天文学的な数になり、自分とまったく同じ星図の人に出会うことは、ほとんどありません。
だからこそ、星図を座標としてAIに渡すと、
「多くの人に当てはまる一般論」ではなく、「あなた」という一点に向けて言葉を返せるようになるのです。
でも、INSCOPEは星図をAIに読ませるだけではありません。
セラピストとして27年間、約23,000回のセッションを通して私が大切にしてきたのは、
「人は、誰かから答えをもらった時ではなく、自分で答えに気づいた時に、本当に変わる。」
ということでした。
だからINSCOPEでは、星図をもとに「答え」を返すのではなく、
その人が自分で気づくための問いを設計しています。
星が答えを教えてくれるわけではありません。
AIが人生を決めてくれるわけでもありません。
星図を入口に、自分の感情や本音に気づくための問いが返ってくる。
その対話を重ねることで、
少しずつ「自分で自分を読み解けるようになる」。
それが、INSCOPEです。
INSCOPEは、星を読んでもらう場所じゃない
ここで、一つだけ誤解を解いておきたいことがあります。
星読みは、
あなたを、読んでもらうこと。
INSCOPEは、
あなたが、あなたを読み解くこと。
星を読めるようになる必要はありません。
必要なのは、
自分を、分かってあげられるようになること。
AIに相談して、しっくりこなかったなら。
それはきっと、あなたに「座標」が渡っていなかっただけです。
AIの時代だからこそ、最後に還る場所は、自分の内側。
答えは、最初から、あなたの中にあります。
うさみちかこ セラピスト歴27年・INSCOPE設計者